胸やけ

以下のような症状で
お悩みではありませんか?

胸焼けの原因

胸やけの原因は、ほとんどの場合、胃の内容物が食道方向へと逆流することが原因です。食べ過ぎなど一時的なものもありますが、中には生活習慣から慢性的に起こるもの、疾患が原因となっているものもあります。主な要因を以下となります。

食べ過ぎ・飲み過ぎ

食べ過ぎたり飲み過ぎたりすると、食物が胃に留まっている時間が長くなります。そのため胃に負担がかかったり、胃の内容物が食道方向へ逆流したりする原因となります。食べてからすぐに横になることでも胃に負担がかかります。

刺激物・高脂肪分の
過剰摂取

激辛の香辛料などは、少しなら食欲を増進してくれますが、摂り過ぎると胃に負担がかかるようになります。また高脂肪食も消化に時間がかかるため胃に負担がかかります。そのためどちらも胸やけを起こしやすくなります。

胃の圧迫

肥満や便秘、前屈みの姿勢、きつく締め付ける服やベルトなどで腹圧が上がると、胃の内容物を食道方向へ逆流させる力となり胸やけが起こりやすくなります。また妊娠中の方も同様に逆流を起こすことがあり胸やけを感じます。
肥満の解消、運動不足の解消、同じ姿勢を強いられる仕事などは適切に休憩時間を取るなど、生活習慣の改善が大切です。

喫煙

喫煙によって、胃の下部にある括約筋が緩んでしまい、胃から十二指腸へと溶かし終わった食物を移動させる能力が低下します。これによって逆流を起こしやすくなり、胸やけなどの症状が現れやすくなります。

ストレス

胃の機能は自律神経のバランスによって保たれています。ストレスや過労によって自律神経が乱れると、胃のコントロールが上手く働かなくなって、胃の機能低下が起こり、胸やけなど胃の不快な症状が現れやすくなります。
休む時はしっかり休む、趣味の時間を設ける、入浴してリラックスするなど、できる限りストレスを発散させ、疲れを溜めないように生活しましょう。

胸焼けを引き起こす疾患

逆流性食道炎

食道に強い酸を含んだ胃の内容物が逆流し続けることで、胃酸への耐性が無い食道粘膜が傷つき、炎症を起こしてしまった状態です。胸やけの他に、みぞおちの痛み、酸っぱいげっぷ、続く咳、のどの違和感などの症状が現れます。

非びらん性胃食道逆流症

逆流性食道炎と同じような胸やけや酸っぱいげっぷなどの症状があっても、検査では炎症が見られないものが非びらん性胃食道逆流症(NERD)です。胃酸の逆流が原因となって起こっているため、逆流性食道炎と合わせて胃食道逆流症(GERD)に分類されます。

慢性胃炎

慢性胃炎の原因の第一はピロリ菌感染です。ピロリ菌は強酸性の胃の中で自分の周りにアンモニアを作り出し、胃酸を中和して棲息します。
アンモニアには毒性があり、慢性の炎症を起こします。その他には暴飲暴食で、胃に負担をかけ続けることがあります。胸やけの他に、吐き気、胃もたれ、胃痛、膨満感、げっぷなどの症状が現れます。

胃・十二指腸潰瘍

潰瘍とは、皮膚や粘膜などが炎症によって表面より下の層まで傷ついた状態です。胃潰瘍も十二指腸潰瘍も多くはピロリ菌感染が原因となって起こり、続いては非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やステロイド薬などの誤用、乱用など薬の副作用で起こります。みぞおちあたりの激しい痛みや胃もたれに伴って、胸やけもよくある症状の一つです。

食道がん

食道がんは、喫煙者やアルコール類を多く飲む方に多いがんです。初期にはあまり症状はありませんが、食道周辺には複雑に血管や臓器が配置されており、進行すると浸潤や転移が起こりやすいため、早期発見が大切です。定期的な胃カメラ検査をお勧めします。

受診の目安

症状のある方

胸やけに伴って、急に激しい腹痛が起こった、血便が出たなどのケースは急いで医療機関を受診してください。
状態によっては救急対応が必要な時もあります。また、痛みは軽くても胸から背中、肩、腰など上半身全体に症状が拡がっているときは、できるだけ早めに受診してください。

市販薬を服用中の方

胸やけに効果のある市販薬もあります。しかしそれで症状がいったん治まったとしても、すぐにぶり返したり、かえって悪化させてしまったりすることもあります。市販薬を服用していて、以下のような症状に当てはまる方は、一度ご相談ください。

  • 市販薬を飲むとしばらくは症状が治まるが、いつのまにか元に戻ってしまう
  • 3日続けて飲んでも症状が治まらない
  • 胸やけがずっと続く
  • 胃の不快感が続いている

胸焼けの検査

胸やけの原因は、ほとんどが胃の内容物の逆流です。食道の炎症の状態や何らかの疾患によって逆流が起こっていないかなどを詳しく調べるため、胃カメラ検査を行います。

胃カメラ検査

のどから食道、胃、十二指腸の粘膜の状態をリアルタイムに観察することが可能です。また疑わしい組織を見つけたらサンプルを採集して病理検査から確定診断に導くこともできます。さらにピロリ菌感染などの検査も可能です。
当院では、内視鏡専門医の資格をもった医師が、患者様の苦痛を最低限に抑えた、スピーディでありなが正確な検査を行っていますので安心してご相談ください。

胸焼けにお悩みでしたら当院までご相談ください

当院では、胸やけを含む胃腸の不快な症状の正確な診断と的確な治療を心がけておりますので、症状にお悩みの方は、いつでもご相談ください。
また、消化器のがんなどの早期発見に役立つ、胃カメラ検査など各種検査に対応しておりますので安心してご来院ください。

胸焼けの予防は生活習慣の改善で行いましょう

胸やけの原因である胃酸の逆流や消化器機能の低下などは、生活習慣によって引き起こされたり、悪化したりしているケースが多いので、生活習慣の改善が大切です。

食生活の見直し

暴飲暴食によって、食物は胃に長時間滞留し胃酸が過多になりがちです。また早食いは良く噛まないため、胃で食物を溶かすための時間がかかり、同様に胃に負担がかかり、胃の内容物の逆流のきっかけとなってしまいます。
適量をよく噛んで食べるようにしましょう。
また、高脂肪食、高たんぱく食なども消化に時間がかかりますので、摂り過ぎに注意が必要です。さらに、炭酸飲料、アルコール飲料、コーヒ-、香辛料などの嗜好品も摂り過ぎに注意が必要です。
また、柑橘類などの酸っぱいものも胃酸の分泌を助長するため注意が必要です。 様々な食材を適量でバランス良く、決まった時間に1日3食規則正しく食べることが大切です。

禁酒・喫煙

喫煙は、血管を収縮させ胃など消化器の機能低下を招きます。その他にも健康を害する様々な可能性がありますので、禁煙しましょう。またアルコールも飲み過ぎは消化器全体に負担をかけますので適量に抑えましょう。

正しい姿勢・負担の
かからない姿勢

前屈みの姿勢、お腹を締め付けるタイプの衣服やベルトなどで腹圧が上がると、下部食道括約筋への負担が高まり、逆流を起こしやすくなります。衣服や仕事の際の姿勢などに気をつけて、できるだけ腹圧をかけないようにしましょう。
また、横になる際は、右を下に寝ると下部食道括約筋が緩み逆流を起こしやすくなるため、左を下に横になるように気をつけましょう。

服薬における注意点

服薬の際に少量の水で、慌てて服用すると、一緒に空気を大量に飲み込んでしまう可能性があるだけではなく、時に薬が食道に貼り付いて刺激となり、炎症を起こしたり逆流の引き金になったりすることがあります。多めの水を飲みながら、ややうつむき気味に服用するようにしてください。

当院について

いのうえ内科(内科・消化器内科・漢方内科・内視鏡)では、「会っただけでもホッとする、元気になった。」を目指しています。また、胃カメラや大腸カメラ検査では、細いカメラや鎮静剤を使用することにより、「楽だった」「また受けたい」と思っていただけるような検査・治療を行います福岡県春日市下白水北にある西鉄バス「下白水」「下白水北七丁目」バス停より徒歩約2分 / JR博多南駅 徒歩15分(JR西日本 新幹線停車駅)にあるいのうえ内科までお気軽にご相談をください。

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この記事の監修者

「いのうえ内科」は、「会っただけでもホッとする、元気になった。」と言ってもらえる、親近感が持てる診療をめざしています。 大学卒業後、師匠より「何でも診ることができる医師になれ」との教えを胸に刻み経験を積んでまいりました。心や体の不調に対して、一般的な西洋薬はもとより、漢方薬も処方しています。
西洋薬では対応できないような風邪の諸症状や心身の症状には、漢方薬が効果的であることを知り、故 福富稔明先生に師事し、漢方専門医の資格を取得しました。漢方治療では、身体の状態に合わせて治療を行っていきます。胃カメラや大腸カメラは、細いカメラや鎮静剤を使用することにより、「楽だった」「また受けたい」と思っていただけるような検査・治療を行います。
大腸カメラは、二木会というカメラ挿入法の研究会で勉強し「楽にかつ早く」挿入する技術を身に着けました。大腸ポリープを見つけた際には、希望があればその場で切除することもできます。また、大学病院では肝臓癌の治療・研究を行っておりました。肝臓のことが気になる方も是非ご相談ください。今まで培ってきた経験をもとに地域の皆さんに寄り添い、笑顔にすることができたらと思います。

院長 井上 欣哉 いのうえ きんや

資格

所属学会

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